台風迫る、外は雨が降りしきる梅雨の夜

今夜、テレビでは台風が猛スピード日本列島の太平洋沿岸を駆け抜ける、と、何度も伝えている。最近は、梅雨で

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一輪だけ咲く、白いアヤメ

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まだ色づかないアジサイ、それなりに風情あり

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梅雨が始まったことから梅雨が終わるまで咲く、タチアオイ

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割り箸を支柱にした、インゲン

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まだ青いままのトマト、今から収穫が楽しみ






晴れ間が続くことがない。雨に濡れるたびに、鉛色の空を見上げる。

ただ、雨のおかげで遅く植えた夏野菜は予想以上に生育がよい。一つの不幸と、そして一つの幸せ。互いに隣り合う不幸と幸せは、まさに表裏一体ともいえる。誰もがそれを阻止することはできない。

自然の現象だけでなく、それは人生にも言えるかもしれない。幸せの数は不幸の数よりは絶対的に数少ない。誰もが不幸に際し、悲しみや怒りを覚える。それらを容易に癒すことは難しい。けれども、不幸を乗り切った後には、時間がかかったとしても、やがて待ちわびた幸せもやってくることもある。

 

その確率を数字で表すことは不可能だ。それでも、人は幸せを待ちわびる。人生の波は高い、その波を乗り越えるためには相当なエネルギーが必要である。そこで、人生を諦めてしまうのか、それとも不幸をしのぎ切り、明日に希望を見出し、歩き出すかは人それぞれ。台風が迫る夜、ふと人生を顧みる、それも貴重な時間かもしれない。

 

by手嶋純