嵐が去り、静けさ戻る、休日の夜
連日続いた雨と強風が、嘘のように途絶えた。午後、長い髪をバッサリ切った。知人が近くで美容院を経営しているので助かる。
明日から、休耕田の草刈りをしなければならない。髪が長いと汗を大量にかいてしまい、作業が思うように進まない。農作業のために髪を切る、そんな人は少ないだろう。
それにしても、雨がよく降った。当然のように農作業がストップ。ただ、色んな野菜の種を蒔いたりしたので雨は救いでもある。自然とは不思議なもので、時には人間に牙をむいたりするし、また恩恵を与えてくれたりもする。
人間は過去から自然と折り合えをつけながら、生きてきたことは誰にもわかることだ。当然、季節の移ろいを巧みに利用しながら生きてきた。それも否定はできない。
人間に限らず、すべての生物が自然を巧みに利用し、長い時をかけて進化を遂げてきた。そんなことを考えると、退屈な休日の夜も、まんざらではない。
by手嶋純